新生活と気持ちの変化について

2023.3.29 季節のお話

春は環境が大きく変化します。
そのため、うつになりやすい季節と言えます。shinsyakaijin_woman2.png

【 就 職 】

お金を払って物事を行う立場から、対価を貰って物事を行う立場となります。

【 進 学 】

school_blazer_couple.png多くの学生が専門的な学問に取り組むこととなります。また親元を離れる場合も少なくありません。こども環境の変化のある親にも影響があります。

【 気 候 】

急に気温が高くなることもありますが、気温の上下が大きいです。結果的に自律神経が乱れます。衣類を小まめに調整しましょう。 

【うつ病の生涯有病率】

6.7%(15人に1人)というデータや15%など様々なデータがありますが、珍しい疾患ではないと言えます。「心の風邪」とも呼ばれています。

マスクでの生活で表情が見えない。人との交流が少なくなっていることも原因でしょう。

人間も冬眠?(季節性気分障害)

晩秋〜初冬にうつ状態となり、春〜夏に自然回復するうつ病があります。
これを季節性気分障害または、冬季うつ病と言います。
winter_toumin_man.png北欧や北海道などの高緯度地方ほど、その発生率が高いことがわかっています。

特徴的な症状は、睡眠増加で、これは一般的なうつ病とは逆の症状です。

うつ病が治るまでの期間は?

適切な治療を受けた場合はは多くの場合3〜6ヶ月で回復します。しかし、60%が再発すると言われています。

【回復過程】

①急性期

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気分の落ち込みなど症状が強く出る時期です。休息をしっかり取ることが重要です。

②回復期

症状に波がありますが、少しずつ回復していく時期です。行動範囲を無理に広げないことが重要です。

③再発予防期

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大きな負担なく日常生活を送れるようになる時期です。ただし完治とは限りません。そのためすぐに治そうと思わないことが重要と言えるでしょう。

【 対策 】

頑張らず、余力を残して日々過ごすようにしましょう。環境の変化にも、いずれは慣れてきます。今の時期だけと認識することも大切ですね。

眠れない、食べれない、動悸がする、お腹が痛い、うつ症状がひどい、残業時間が
月100時間を超えているなどは専門機関受診の目安になります。

yakuzaishi_man_table.png生活リズム、睡眠時間の確保をしながら、家に引きこもらずに
太陽の光を浴びるような生活も心がけましょう。

信頼できる薬剤師がいる場合は、かかりつけの薬局、
かかりつけ薬剤師制度を利用することも心の安心につながります。

かかりつけ薬剤師ストレスと栄養の薬局だよりも参考にしてください