睡眠を促す食事・運動・入浴・香りについて

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、日常生活が一変して3年が経ちました。生活リズムの乱れや運動不足、コロナ渦の変化によるストレスで「睡眠の質」が低下した 人も多いのではないでしょうか。眠り.png睡眠時間は人生の3分の1を占めるともいわれています。今回は睡眠に良いことについて食事・運動・入浴・香りの4つの面から紹介していきましょう。

体にいい食事は、睡眠にも良い

 体に良い食べ物をバランスよく摂ることが睡眠の質にも繋がります。
脂質が少なく、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なのが和食です。

まごわやさしい.png「ま」豆類
「ご」ごま(種実類)
「わ」わかめ(海藻類)
「や」野菜
「さ」魚
「し」しいたけ(きのこ類)
「い」いも類

「まごわやさしい」というキーワードで是非覚えてみて下さい。

寝る数時間前の軽い運動が睡眠には良い

 運動は寝る2~3時間前までに終えることがポイントです。 直前の運動は交感神経を優位にし、逆に目が冴えることになってしまうので注意しましょう。

丸ピンク.jpg軽いウォーキング

歩く・ウオーキング.jpg

 軽いウォーキングでもスロージョギングがおすすめです。時速3~5kmという早歩きより遅いスピードでゆっくり走る有酸素運動です。消費エネルギーはウォーキングの2倍ともいわれてます。理想は30分以上続けることです。

丸ピンク.jpgストレッチ

ストレッチ.jpg

 筋肉をほぐし、体をリラックスさせるとともに副交感神経を優位に働かせる効果があります。

「継続」することが一番重要なので、無理せずにできる範囲で行ってみて下さい。

寝90分前の入浴で眠りを誘う

 良質な眠りを得るためには、深部体温(体の内側の温度)をあげて下げることが必要です。
40℃のお風呂に15分入ったあとの深部体温は約0.5℃あがるといわれてます。

Q、 どのタイミングで眠気が訪れますか?
A、 深部体温があがった分だけ下がろうとするタイミングです。入浴.png

Q、 0.5℃あがった深部体温がもとに戻るまでにかかる時間は?
A、 約90分といわれてます。

 つまり、寝る90分前までに入浴をすませれば、スムーズな眠りにつけるということです。
入浴は寝つきをよくすることに加え、疲労回復やストレス解消にも効果を発揮します。

「38~40℃」のお湯に「10~15分」浸かることがおすすめです!!

アロマテラピーがやさしく眠りに誘う

 心地よく眠りにつくためには、香りも大事な要素です。植物の有効成分を含んだ精油(エッセンシャルオイル)で自然治癒力を高めるアロマテラピーは睡眠の質をよくすることでも知られています。

葉っぱアイコン.pngのサムネイル画像リラックス効果のあるもの葉っぱアイコン.pngのサムネイル画像

ラベンダー.png

丸ピンク.jpgラベンダー

フローラル系で最もポピュラーで使いやすい。酢酸リナリルというリラックス効果がある成分を35%以上含んだ真正ラベンダーがおすすめ。

丸ピンク.jpgゼラニウム

フローラル系でローズにも似た香りをもつ。女性からの人気が高い。ゼラニウム.png

丸ピンク.jpgオレンジスイート

柑橘系で果実そのままのスウィートな香り。広い世代に人気。

※さらに、上記のアロマに「ブレンド」することで安眠へと誘う効果が期待できるもの

丸ピンク.jpgペパーミント

ミント鉢入り.png

ハーブ系でハッカの名前でも親しまれている。イライラして眠れない、頭が疲れているときにおすすめ。

丸ピンク.jpgユーカリ

ハーブ系でコアラの主食としても知られる。たくさん寝たつもりでも疲れが取れないときにおすすめ。


かわいい女性薬剤師

 香りが気に入らなければ、かえって気持ちが乱され逆効果になってしまいます。香りを選ぶ際の決めては「自分が好きかどうか」です。心地よいと思える香りがもっとも効果を発揮します。