認知症とは?

2018.5. 1 病気

脳は、人間の活動をほとんどコントロールしている司令塔です。認知症のイメージ
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の司令塔がうまく働かなくなり、さまざまな不都合が生じ、さまざまな障害がおき、生活する上で支障が出ている状態のことを指します

脳の働きは

記憶(覚える、思い出す)
脳のイメージ感覚(見る、聞く)
思考(理解、判断)
感情(喜ぶ、悲しむ)
体全体の調節(呼吸、睡眠、体温など)
生きていくために必要なほとんどの働きをコントロールしています。

「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違い

加齢による物忘れ 認知症による物忘れ
体験したこと 一部を忘れる 
例)朝ごはんのメニュー
全てを忘れている 
例)朝ごはんを食べた事自体
物忘れの自覚 ある ない
探し物について 自分で努力して、
見つけようとする
誰かがとったなどと、
他人のせいにすることがある
日常生活への支障 ない ある
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する

認知症の脳

脳の発達は20歳くらいで終わるため、その後徐々に小さくなるといわれています。
そのため神経細胞も減り、記憶する能力も徐々に退化してしまいます。
物忘れは加齢により起こる現象ですが、認知症は脳の病気のため治療が必要になってきます。

認知症の種類・特徴

認知症には、
・アルツハイマー型・レビー小体型・血管性などがあります。

アルツハイマー型 レビー小体型 血管性認知症
脳の変化 老人斑や神経原繊維変化が、海馬を中心に脳の広範囲に出現する。脳の神経細胞が死滅していく。 レビー小体という特殊なものができることで、神経細胞が死滅してしまう。 脳梗塞、脳出血などが原因で、脳の血液循環が悪くなり、脳の一部が壊死してしまう。
画像でわかる脳の変化 海馬を中心に脳の委縮がみられる はっきりとした脳の委縮はみられないことが多い 脳が壊死したところが確認できる
男女比 女性に多い 男性がやや多い 男性に多い
初期の症状 もの忘れ 幻視、妄想、うつ状態、パーキンソン症状 もの忘れ
特徴的な症状
認知機能障害(もの忘れ)
もの盗られ妄想
俳諧
とりつくろい など
認知機能障害(注意力・視覚的)
認知の変動
幻視、妄想
うつ状態
パーキンソン症状
睡眠時の異常言動
自律神経症状 など
認知機能障害(まだら認知症)
手足のしびれ・麻痺
感情のコントロールがうまくいかない など
経過 記憶障害からはじまり広範囲な障害へ徐々に進行する 調子のいい時と悪い時を繰り返しながら進行する。ときに急速に進行することもある 原因となる疾患によって異なるが、比較的急に発症し、段階的に進行していうことが多い

認知症予防のための対策

アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は生活習慣病が発症のリスクを高めるのがわかってきています。
食生活の改善や運動により、脳を健康な状態に保つことが予防になります。
いろいろな研究でも運動を習慣にすることにより、認知機能が向上することが証明されています。
また早いうちに気がつき、適切な治療を受ければ、認知症の進行を遅らせれたり、症状の改善する場合もあります。

  1. バランスの取れた食生活認知症予防
  2. 定期的な運動
  3. 人と積極的なお付き合いをする
  4. 本を読んだり、趣味を広げるなど知的な行動を行う。
  5. 十分な睡眠をとる

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