知ろう、もっと喘息のこと。

2021.11.19 お薬病気

吸入

風邪の他の症状がよくなったのに咳だけが続いてませんか?
それって喘息かも。
喘息ってどんな病気?

喘息の症状とは

 喘息の主な症状は、咳や痰、息苦しさ、呼吸時のゼーゼー、ヒューヒューなどがあります。喘息の症状は、1日の時間帯では、夜間や早朝に起こりやすいと言われています。また、季節の変わり目や気温差が激しいとき、疲れているとき、風邪を引いたとき、症状を引き起こすアレルゲンや刺激物質などを吸い込んだときに起こりやすいと言われています。

喘息の症状のきっかけって

 症状のきっかけとなるものには、アレルゲンとそれ以外のものがあります。アレルゲンとはアレルギー反応を起こす原因となる物質のことで、ダニやカビなどがあります。アレルゲン以外としては、タバコの煙や風邪が代表的です。症状を引き起こす物質は人によってさまざまで、いくつかの原因物質が組み合わさって起こることもあります。喘息の症状を予防するにはこれらの刺激をなるべく避けることが大切です。

アレルゲンとアレルゲン以外.png

喘息の治療薬について

 気道の炎症を抑えることが喘息治療の基本です。喘息の治療薬には起こってしまった発作をしずめるお薬と、発作が起こらないように毎日継続するお薬の2種類があります。毎日継続するお薬には、気道の炎症を抑える「吸入ステロイド薬」、狭くなった気道を拡げる「長時間作用性吸入β2刺激薬」、この2種類のお薬が1つの吸入器に入った配合剤、気道を拡げたり気道の炎症を抑えたりする「ロイコトリエン受容体拮抗薬」、気道を拡げる「テオフィリン徐放製剤」などがあります。この中で、吸入ステロイド薬が基本の治療薬として位置づけられています。

症状がなくても毎日の治療を継続することが大切!

症状がなくなってくると、毎日の治療を忘れたり、自己判断で止めてしまうことがあるかもしれません。しかし、症状がなくなっても、気道には炎症が残っている可能性があるため、再び発作を起こしてしまいます。再び発作を起こさず健康な人と変わらない生活を送るために、毎日の治療を継続することが大切です。

■ステロイドは怖いお薬?

ステロイドは医師の指示のもとに使用すれば、決して怖い薬ではありません。吸入薬の場合、副作用を防ぐために吸入後にうがいを行いましょう。

吸入ステロイド薬    特徴

症状が出ないように毎日継続して使用する。吸入気道に直接作用する主な副作用としては、口腔カンジダ症、声がれ、喉や口腔内の違和感などといった局所の副作用がある(うがいによって症状は予防できる)。薬剤の特性として、局所に抗炎症作用を示すまた、比較的少ない量で使用される。