アンチドーピング

2019.8. 5 薬局だより

 アンチ・ドーピングとは、ドーピング行為に反対(antiアンチ)し、スポーツがスポーツとして成り立つための、教育・啓発や検査といった様々な活動のことです。

 TOKYO2020(2020年東京オリンピック)組織委員会でもドーピングをせずに正々堂々戦うクリーンなアスリートを守るため、関係機関と連携し、大会期間中のドーピング検査等「アンチ・ドーピング活動」を展開する予定となっています。

ドーピングとは、競技力を高めるために禁止されている薬物や方法などを使用したり、それらの使用を隠したりする行為です。

●アスリートの競技会の成績が自動的に取り消されます

●競技会の参加者、トレーニング、コーチとして指導に関わるなどのスポーツ活動が一定期間中できなくなります

●チームで複数人違反者が出た場合は、チームに対して制裁が科される場合があります

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 薬剤師は、アンチ・ドーピングの専門家『スポーツファーマシスト』として活動しています。スポーツファーマシストは、最新のアンチ・ドーピングに関する知識を持つ、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)が認定する薬剤師です。

「風邪を引いたんだけど、薬に禁止物質が入っていないか心配......」

「遠征の常備薬として市販薬を買いたいんだけど、どれを買ったらよいのかわからない」

「病院で薬をもらったんだけど、禁止物質が入っていないか心配......」

「サプリメントを使用したいんだけど、どれが安全かわからない」

そんなときは。。。。身近なスポーツファーマシストに相談

 海外のサプリメント等には、医薬品の成分が混入している場合もあります。サプリメントによる「うっかりドーピング」を防ぐためにも、何が安全に使用できるのかを日頃から知っておくことが大切です。

 2019年4月3日に公表された「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」では、情報を公開する運営主体は中立的な組織が望ましいとされ、中立的な組織として「一般社団法人日本スポーツ栄養協会」が選ばれました。認証の情報は一般社団法人日本スポーツ栄養協会が運営する『スポーツ栄養Web』に掲載されることになりました。

 禁止物質がラベルに表記されていないからと言って大丈夫という訳ではありません。禁止物質が意図せずして、製造ラインなどで混入(コンタミネーション)してしまうこともあります。そのため、信頼のおけるアンチ・ドーピングの分析機関による試験をクリアして、品質的に間違いのないサプリメントを選択して摂取することが大切です。

 現在ガイドラインに合致していると思われるアンチ・ドーピング認証プログラムは、
①インフォームドチョイス、②CERTIFIED DRUG FREE、③CERTIFIED FOR SPORTの3つになります。

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 ただし、認証マークがついていたとしても、「安心はない」ということを知らなければなりません。サプリメントの摂取によってドーピング違反となった場合には、すべて自己責任となります。もしも、ドーピング陽性が出た際、原因究明の手掛かりとなりますので「サンプル保管習慣化」もおすすめです。飲んでいるサプリメントのロット番号と日付、製品の一部を試合後まで冷蔵庫保管しておくことをおすすめします。(検体が30g位あれば、製品分析が可能)