水虫について知ろう

2018.8. 1 薬局だより
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が、皮膚に感染しておこります。カビ、ということは、高温多湿のこの季節こそ、白癬菌の活動が活発になり、感染しやすく、また症状も悪化しがちなので、より注意が必要です。水虫はよくなったり悪くなったりをくり返すことが多いため、いったんなると完全には治らないものと思われがちです。しかしそれは、正しい治療をしていないために、完治する前に再発してしまっていることが多いのです。

水虫治療の落とし穴 無題.png

『見た目ではわからない』

 見た目に症状がなくなり皮膚がきれいになると、そこで薬をやめてしまいがちですが、白癬菌は皮膚の表面だけでなく、角質層の奥にまで潜んでいます。白癬菌に感染した角質層が新しい角質層に完全に入れ替わるまで1~2ヵ月かかります。表面に症状が見えなくなってから、さらに1~2ヵ月は薬を塗り続けることが必要です。


『ピンポイントではなく、広範囲に』

 皮膚が白くなったり皮がむけたり、そのような症状のあるところだけに薬を塗りがちですが、白癬菌は、見た目に症状が出ていないところにも潜んでいます。薬は患部の周辺まで、広範囲に塗りましょう。

『爪水虫は、飲み薬で』

 白癬菌が爪に感染して、爪が変色したりぼろぼろと崩れる爪水虫は、薬を塗っても爪の中まで薬が届きにくいため、飲み薬で体の中から治す治療が基本です。症状によっては、塗り薬で治療できる場合もありますので、まず病院を受診して、医師に診断してもらうことが大切です。

『再感染を防ぐ』

せっかく治療に成功しても、また白癬菌と接触すれば、再感染の可能性があります。

再感染を防ぐポイント!

●治療中は菌を生活環境にばらまかないように、素足で家の中を歩かない

●バスマットなど、素足で踏むものは家族と共有しない。 【スリッパを履きましょう!】

1日1回は、丁寧に足を洗う(白癬菌が足についてから感染するまで、24時間程度かかる)。 【せっけんの泡で優しく洗いましょう!】

●白癬菌が好む、高温多湿の条件を避け、足はできるだけ乾燥させるようにする。

衣類の洗濯、床の掃除をまめにする。

まとめ
 水虫は不快ではありますが、それ自体は命にかかわる病気ではないので、水虫ですぐ病院に行く、という方は少ないかもしれません。しかし、水虫に似た症状で別の皮膚病の可能性もありますし、水虫で皮膚が荒れたところから細菌が侵入して、重い感染症を起こすこともあります。1回の治療で確実に水虫を治すためにも、まずは専門医に水虫かどうか診断してもらうこと、そして正しい治療法を教えてもらい、それをしっかり実行することが大切です。

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