Vol.27 ノロウイルスについて

2017.10.24 薬局だより

ノロウイルスってどんなウイルス?

  • 1年を通して発生するが、11月~2月がピーク
  • 集団感染しやすく、発生すると大規模な食中毒になりやすい
  • 口にウイルスが入ることで感染し、ヒトの腸管で増殖。
  • おう吐、下痢、腹痛などを起こす。健康な方は軽症で回復するが、子どもやお年寄りなどは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがある。dayorivol27_01.jpg
  • ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られる。

主な感染経路

  • 接触感染〜感染者に直接触れたり、人を介して間接的に触れることで感染
  • 飛沫感染〜感染者のおう吐物などの飛沫を吸入することにより感染
  • 空気感染(飛沫核感染)〜空気中に漂っている病原体を吸い込むことで感染(飛沫から水分が蒸発することで飛沫核となり長時間空気中に浮遊する)
  • 経口感染〜感染者の糞便やおう吐物で汚染されたものを口から摂取することで感染

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ノロウイルスの感染経路の具体例

  • 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合
  • 家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
  • 食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
  • 汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
  • ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

ウイルスを広げないよう感染経路を断つ!

  • 接触感染・経口感染予防には手あらい・うがい!
  • 飛沫感染や空気感染予防のため、汚物の清掃時にはマスクを!
  • 適切な殺菌消毒でウイルスが広がる前にやっつける!
  • 消毒には次亜塩素酸ナトリウム!金属や皮膚にはエタノールを。

適切な消毒とは?

消毒には次亜塩素酸ナトリウム or 加熱

  • 85度60秒以上の加熱でウイルスは失活すると言われている。(温度・時間以外に、タンパク質などの異物の存在や乾燥状態か液体の中かなどの条件に影響を受ける。90秒は加熱するとよい。)
  • ノロウイルスに強化されたアルコールも販売されており、一定の効果を示すが次亜塩素酸ナトリウムには敵わない。
  • アルコールは補助的に使用しましょう。(手あらい後の仕上げ。次亜塩素酸Naで処理できない金属類の消毒。日頃の除菌など)

塩素系漂白剤を使う場合の消毒液の作り方

汚れのふき取り(糞便・おう吐物)用0.1%程度の高濃度希釈液の作り方

  • 塩素濃度5%程度の塩素系漂白剤を使う場合は、500mlのペットボトルに、キャップ2杯の塩素系漂白剤を入れ、水を満タンに入れる。
  • 塩素濃度1%程度の塩素系漂白剤を使う場合は、500mlのペットボトルに、キャップ10杯の塩素系漂白剤を入れ、水を満タンに入れる。

環境の消毒(汚物除去後の床、ドアノブ、トイレのレバー等)用0.02%程度の低濃度希釈液の作り方

  • 塩素濃度5%程度の塩素系漂白剤を使う場合は、500mlのペットボトルに、キャップ1/2杯の塩素系漂白剤を入れ、水を満タンに入れる。
  • 塩素濃度1%程度の塩素系漂白剤を使う場合は、500mlのペットボトルに、キャップ2杯の塩素系漂白剤を入れ、水を満タンに入れる。

もし、吐いてしまったら?

  1. まずは、おう吐物をペーパータオルで覆う→汚物が蒸発してウイルスが部屋中に広がる危険性がある
  2. エプロン・手袋・マスクを着用(使い捨てできるもの)
  3. おう吐物に、紙の上からまんべんなく消毒剤をかける。
  4. 吐いた人の服をとりかえる。近くにいた人の服も替えたほうがよい。
  5. 汚物を紙ごと静かに包み取る。
  6. おう吐物が付いた床とその周りにまんべんなく消毒剤をかける
  7. 布かペーパーでふきとり、しっかり水拭きをする
  8. ふき取った紙や汚物、使用したエプロンやマスク、手袋はビニール袋に入れ密封して廃棄する。
  9. 手袋をしていても処理後には必ず手あらい、うがいをする。

便利グッズ【ルビスタ】のご紹介

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嘔吐物処理に必要な器材がすべて梱包されています。

  • 環境除菌/洗浄剤ルビスタパウダー ・・・1包
  • 吸水ポリマーシート・・・1枚
  • 調製用水 ・・・1本
  • PPE(使い捨てマスク/使い捨てエプロン/使い捨て手袋)・・・各1組
  • ペーパータオル・・・40枚
  • ポリ袋 ・・・1枚
  • 添付文書・・・1枚
  • 使用方法説明書・・・ 1枚

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  • お近くの「まつもと薬局」にてお買い求めください。

食事中にはいてしまった場合は?

近くの食事にも飛沫が飛び散っている可能性があるので、廃棄するのが望ましい。

汚れた衣服やリネンの処理

  1. まずはエプロン、マスクと手袋を着用。
  2. 汚物をペーパーなどでふき取る。
  3. バケツなどの中で水しぶきをたてないよう静かに洗剤で下洗いをする。
  4. 85度以上の熱湯に1分以上浸すか、次亜塩素酸Naで消毒する。このような処理ができない場合はスチームアイロンや布団乾燥機を使うのも良い。
  5. 十分すすぎ、その後高温の乾燥機を使用するとより良い。

学校など集団行動をする場では...

感染を拡大する原因にもなります。
不用意に洗浄しないようにしましょう。

こどもの私物はビニール袋に密封して保護者に持ち帰ってもらいましょう。

個人防護具(PPE)の脱ぐ順番

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手袋の脱ぎ方

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マスクの着用方法と脱ぐ方法

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エプロンの脱ぎ方

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