ワーファリン(ワルファリン)と納豆・クロレラとの相互作用
ワーファリン(ワルファリン)は、血液が固まるのを防ぐ作用(抗擬固剤)を持っているお薬です。ビタミンKを多く含む食品(納豆・クロレラ)を食べると ワーファリン(ワルファリン)の効きが悪くなります。
どうして?
ワーファリン(ワルファリン)を服用中は、ビタミンKの活動がおさえられた状態にあります。この時にビタミンKを多量にとると、ワーファリンの作用が減弱してまいます。ビタミンKは、人の体内において腸内細菌でも生産されます。
- 納豆(納豆菌)は小量でも腸の中でビタミンKを作りだします。ワーファリンの効き目が悪くなってしまうので、食べないようにしてください(他の大豆食品は大丈夫です)。
- クロレラには、ビタミンKが多く含まれています。
- ワーファリン(ワルファリン)服用中の方で健康食品の購入をお考えの方は、
必ず主治医に相談して下さい。
お酒は飲んでも良いの?
アルコールはワーファリン(ワルファリン)の薬効に影響を及ぼす可能性があります。
飲みすぎないようにしましょう。
1日量は???
- ビール大瓶〜1本 630ml
- 日本酒〜 1合 180ml
『ビタミンKについて』
坑出血性ビタミンとして、ビタミンK(凝固ビタミン:koagulation -V)と命名されました。
ビタミンkは脂溶性ビタミンで、豆類、緑黄色野菜、海藻類、鶏肉皮、油脂類などに多く含まれています。
- 食品に含まれるビタミンKは"K1"と"K2"があり、その効力 は同等で、熱に安定しています。
- ビタミンk1〜緑色の野菜(植物の葉緑体で産生)に含まれています。
- ビタミンk〜微生物により作られるので、発酵食品(納豆菌等)に含まれています。
【成人1人1日当たりの目安量 = 男子 80μg・女子 65μg】
ビタミンKの主な働き
- 血液凝固に冠せる成分で、血液凝固を促進させる。
- 骨粗鬆症を防止し、骨の形成を促す。
ビタミンK欠乏症
- 血液凝固時間がのびる。新生児出血疾患
『ビタミンK』を多く含む食品(可食部100g当たり)
ワーファリン(ワルファリン)服用患者様は、納豆・クロレラの節制を避ける必要があります。
- モロヘイヤ・青汁・緑色の野菜ジュースなどの健康食品も避けたほうが良いです。
- その他の食品に関しては、一時的な大量摂取をしなければ、問題ありません。
(緑黄野菜のお浸し1人前は40~60g漬物は1人分は10~20gです)
※食事に関する心配な事などお気軽にご相談下さい