まつもと薬局便り第23回 嚥下困難

 嚥下困難

「嚥下」えんげとは、水分や食べ物を口の中に取り込んで咽頭から、食道、胃へと送りこむ事です。これらの過程のどこかがうまくいかなくなることを「嚥下障害」といいます。嚥下障害になると、水分が飲み込みにくかったり、食べたり飲んだりするとむせ込んでしまい、苦しいばかりでなく、命にかかわる事があります。のどは、飲食物の通り道と、空気の通り道(気道)が、交わっているところであり、そのために、飲食と呼吸の仕組みの間には高度な協調が必要です。

 

【嚥下障害の原因】…大きく3つに分けられます。

1)  器質的原因

食物の通路の構造に問題が あり、通路を妨げている。(口内炎、扁桃炎、歯槽膿漏、食道炎…)

 

2) 機能的原因

食物の通路の働きに問題があり、上手く送り込む事ができない。

加齢が機能的原因のひとつになる。(加齢、重症筋無力症、脳腫瘍、頭部外傷…)

 

3) 心理的原因

検査上明らかな異常が認められない。(心身症、咽頭異常感症、うつ病…)
※薬剤の副作用(向精神薬、抗コリン剤、鎮静剤など)や、入れ歯の問題(合っていない)等も嚥下障害の原因になります。

 

【嚥下障害で起こる内科的問題】

 窒息

食べ物が気道にふさがって呼吸が困難になることがあります。

 

 誤嚥性肺炎

食べ物が食道を通らずに、肺に入ってしまい細菌が繁殖して炎症を起こす。

 

 低栄養

体力や食欲が低下して、栄養状態が不良になる事があります。

体重の減少(目に見えてやせてきた)に注意が必要です

 

 脱水

水分は特にむせやすいので、不足しがちであり、脱水状態になることがあります。とろみ剤を使うことで、水分のむせを減らすことができ

 

飲み込みがよくない方へ 【とろみ剤】

 

~とろみ剤とは~

 

最近、水分を飲むと、どうもむせてしまう・・・という方。その原因は、飲みこむ力が弱くなっているのかもしれません。そんな、飲み込みがよくない方へおすすめなのが、「とろみ剤」です。粉末あるいは液体を、食品にまぜるだけで、粘度がつき、とろっと飲みこみやすくなります。使う量の加減でとろみのつき具合も変わります。加熱などの手間もかかりません。

 

~とろみ剤の種類~

 

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