Vol.32 冬の様々な病気や症状

2018.1.19 薬局だより

tree4_fuyu.png冬になると流行する病気で有名なのは風邪やインフルエンザです。
ウィルスが低温や乾燥に強い事、また鼻やのどの粘膜が乾燥でバリア機能が低下し感染しやすくなる事、寒さで体の抵抗力が低下する事などが原因と考えられます。
それ以外にも、冬は様々な病気や症状に注意が必要です。

ノロウィルスによる食中毒

virusr.png一般細菌による食中毒は高温多湿で菌が増殖しやすい夏場に多く発生しますが、ノロウィルスは冬に流行します。 なぜならノロウィルスは食材の表面についているのではなく、食材の中に住み着いているので、表面や調理器具をいくら洗浄殺菌したり温度管理に注意しても防げないのです。 感染源は主に二枚貝です。冬場は貝の中にウィルスがたまりやすくなっているのと、牡蠣など二枚貝を生で食べる機会が増えるので、感染の危険性が高まります。 ウィルスは85~90℃で90秒加熱すれば死滅するとされています。 感染した場合の症状は下痢、嘔吐が主で、数日で症状は治まり重篤化する事は稀ですが、嘔吐物や排泄物から2次感染が広範囲に及ぶ可能性があるので注意しましょう。

狭心症、心臓発作

sinzouhossa.png体は寒さにあうと血管を縮めて血圧を上昇させます。 また、暖房の効いた室内から急に寒いところに移動したり、冷えた体を温めようといきなり熱いお風呂に浸かったりすると血圧は激しく変動します。その結果血管や心臓に負担がかかり、心臓発作を起こしやすくなります。 血圧や心臓に持病のある方、高齢の方は特に保温を心掛け、浴室付近やトイレにも暖房を入れるなどして温度差の影響を受けないように気をつけましょう。

血糖値上昇

kettouchi.png糖尿病あるいは予備軍と診断された方は注意が必要です。原因は運動量が減る事、それに対して家で過ごす時間が多いのでつい手近にあるものを口にしてしまったり、年末年始の宴会やごちそうなど、逆に食事量は増えてしまう事などが考えられます。 また、元々冬場には寒さに対抗するエネルギーを確保するために血糖値を上げる仕組みがあるという説もあります。この時期は特に室内でもまめに体を動かしたり、食べ過ぎないように気をつけましょう。

喘息

seki.png冷たい空気を吸い込む事でそれが刺激になったり、乾燥により気管支の粘膜が荒れて喘息の原因になるアレルゲンが侵入しやすくなり発作が起きやすくなります。 また、風邪のウィルスに感染すると気道の炎症がひどくなり、喘息症状も悪化しがちです。

腰痛、肩こり、関節痛

kansetsutsuu.png寒さで血管が縮んで血流が悪くなると、筋肉が固くなったり疲労物質がたまったりして、腰痛、肩こりやそれに伴う頭痛が悪化する事があります。 また、筋肉で関節を支える力が弱くなり、膝などの関節痛も起きやすくなります。保温、ストレッチ、適度な運動を心掛けましょう。

このように、冬の「寒さ」や「乾燥」は人間の体に色々な影響を及ぼします。 「保温」「加湿」を心がけて、元気に冬を乗り切りましょう。