とかち地区薬薬連携シンポジウム 2016年2月10日

2016.2.10 研究発表

「訪問薬剤依頼書を受けた 終末期がん患者の1症例」

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日程:2016年2月10日
研究者:浅野 逸郎



訪問薬剤指導のきっかけ

帯広協会病院 ソーシャルワーカー 田巻 憲史さん (協会病院HPより)
在宅訪問薬剤指導の依頼があります。
医療用麻薬の内服がある患者さんで、薬の管理をされている娘さんがフルタイムで勤務されています。
入院中に医療用麻薬の飲み間違いがありました。娘さんが心配され、そちらの薬剤師の訪問を希望されています。
「訪問薬剤管理指導依頼書・情報提供書」および、薬剤情報、看護サマリーをお渡しします。

お薬手帳にも同一の記載あり

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治療計画

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  • 薬の服用状況(服薬カレンダ−使用)
  • オキシコンチン内服による排便、嘔気食事、睡眠状況
  • 体重変動(利尿薬内服中のため)
  • キーパーソンである長女との情報 共有を行う
  • 訪問は日中、17~18時に電話連絡する




経過

症例報告のため、詳細は割愛させていただきます。

キーパンソンである娘の声

yakuken14d.png介護認定受ける前から、色々とお世話になりました。最後の入院の際も、病院に連絡などして頂き、入院の際もスムーズにいきました。



まとめ

  • 急性期患者において、介護認定を受けていない時期から関われることは保険薬局の利点である。
  • 居宅療養管理指導費500単位は、他職種との連携・情報提供も含まれる。
  • 総合病院の場合は、ソーシャルワーカーと薬局の連携も重要である。
  • 情報共有という意味では、TOMAネットなどのカルテ開示システムの発達にも期待したい。
  • 急性期患者において、介護認定を受けていない時期から関われることは保険薬局の利点である。
  • 居宅療養管理指導費500単位は、他職種との連携・情報提供も含まれる。
  • 総合病院の場合は、ソーシャルワーカーと薬局の連携も重要である。
  • 情報共有という意味では、TOMAネットなどのカルテ開示システムの発達にも期待したい。

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